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もう7年ほどつき合いました。

このハーレーとは7年、5万キロのおつき合いです。これ以前はスポーツスターというハーレーでは軽量小型の(どこが軽量小型やねん、と思うほど重たいけど)モデルに乗っていました。我がかあちゃんを載せて、スポーツスターで京都丹後半島の伊根へツーリングに行った時のコトからお話します。

伊根というのは舟屋で有名なところです。舟屋というのは、海と家の1階が繋がっていていて、船をそのまま乗り入れることができるつくりの家のコトです。当然、1階は海の中に柱を建てて作ることになるので、それが珍しくて訪れる人が多い所です。現代風にいえば「ビルトインガレージ」ですね。で、まあその伊根へ1泊でタンデムツーリングに行きました。当時は高速道路の二人乗りは解禁されておらず、福知山とか園部を通ってえんえんと一般道を走る訳です。スポーツスターというのは、「二人乗りもできますけど」、というつくりですので、後ろの人は大変です。荷物を背負い、小さなリヤシートにお尻を預け、落ちないように必死にしがみつかなければずり落ちてしまいます。前は前で、振り落とさぬように加速に気を使いますし、後ろの人から「お尻、痛ぁい!」とクレームがひっきりなしです。

ところが行き交うバイクの中でツーリング系の大型のハーレーは、後ろの人も前の人も楽チンそうではありませんか!そんなのを横目にとにかく夏の渋滞路をへとへとになりながら大阪に帰りついたのがいけなかった。「しんどさの勢い」という変てこりんな勢いで、自宅までの途中にある東大阪のハーレーディーラーに飛び込み、そのまま、新車のロードキングを契約してしまいました。これが現在のハーレーとの出合いなんですね。

男の胸のウチに秘めたる真実を。

やさしいとうちゃんは、かあちゃんを振り落とさぬように新しいハーレーを買ったのだよ。すべて君のためだ。ほんとは新しいハーレーなんぞちっとも欲しくなかったのだが。仕方ないじゃないか、これも愛するかあちゃんのためだ、かわいいスポーツスターとは泣く泣く渋々別れようじゃあないか…、ま、そんな感じですな。男はみんなこんな感じです。これほんとの真実です。

我がハーレーは「労働王1号」なり。しかしてその意味は?。

ハーレーは正直いってちょっとばかり値がはります。しかも買ってからも、あれやこれやとパーツに、着るものにお金を使います。みんな愛する人のためとは言え、それにしてもお金がかかる。やれタイヤだ、やれ車検だ、やれインカムが要る、オイルも交換しなくては、というふうに安全に後ろのかあちゃんを運び、旅の途中で退屈して頂かぬよう、、また目的地でおいしい料理とビールを飲んで頂くために、前の人は安全というものにお金をかけているのです。ファッションだって、運転手がみすぼらしい身なりでは、後ろのVIPに失礼だから、いつもきれいに、若く魅力的にあろうとする気持ちが、ジャケットやグローブやヘルメットを新調させるのです。ですから、前の人は必至で働いて、お金を稼ぎ、さらなる安全と快適を手に入れ後ろの人を運ばなければならない訳です。私のハーレーの愛称は「労働王1号」。そのままロードキングと読んでください。でもこの漢字には、後ろの人への思いが込められているのです。私はまさに労働王なのです。

最高の旅の相棒。

大きく重い、決して早くない。けどこのバイクほど信頼のおけるバイクはないと思っています。大きく重く、長い軸距の車体は必然的に鈍重な運動性になります。旅の話で書きましたが、北海道ツーリングで後ろのかあちゃんがコーナーで寝てしまった時、労働王1号でなければ転倒していたように思います。(詳しくはこちら、旅の話 第5話「40才を過ぎて再び北海道へ かあちゃんとタンデムだ」でどうぞ)つまりこのサイズや排気量、ハンドリングの特性はロングツーリングのための味付けだったのですねまた我が家は100%かあちゃんとのタンデムです。車体の大きさ、重さは二人乗りとひとりの乗車との感覚的な差を感じさせません。これまで3回の北海道、1回の九州、その他数しれない旅で7年間、5万キロをいつも調子を崩さず、淡々と高速から山あいのワインディングロードまで行動をともにしてきました。鈍重なバイクだからこそ、無理をせず、対向車に気をつけ、安全に旅を終えることができるのです。私の最高の旅の相棒だと思うのですが。だから全く他のバイクに乗り換えるつもりはありません。できればこのまま労働王1号で私と後ろの人といっしょに走り続けたいと思っています。

トップのイラストはまさに大村家です。

イラストにはわたしとかあちゃんと三頭のわんこが乗っています。長女・ラブラドールの「うらん」、次女・ゴールデンレトリーバの「ぴのこ」、三女・ブルマスチフの「りぼん」それにギターやらスケッチブックやらロータリーマークやら、サンダース軍曹のトミーガンやらがごちゃごちゃと満載されています。私のライフスタイルを表現しました。お粗末様であります。(註:労働王1号にトミーガンは実際には積んでいません。公安の人、捕まえないでね)

犬との生活「犬型人間かあちゃんと三頭の犬たち」はこちらから。

ロータリーライフ「我ら国際ロータリー2640地区だ」はこちらへ

 

今回はここまで。第7話へ続く

 

 

 

Harley Davidson Roadking 2002年型 キャブモデルです。2009年現在で約5万キロ走行、先日シフターシャフトのオイル漏れが見つかり修理から帰ってきた所です。ロードキングの前はスポーツスター1200Sに乗っていました。が、タンデムの余りのしんどさに、ツーリングモデルに鞍替えとなりました。定期的なメンテナンスをディーラーでしてもらっているのでまだまだ生活をともにできるでしょう。愛称は「労働王1号」です。イラストは2008年の暑中見舞いに描いたもの。

第6話「ハーレー 労働王 1号は私の旅の相棒です」
丹後半島 伊根の舟屋(ふなや)

これがそれまで乗っていたスポーツスター1200S。これで伊根まで走った訳ですな。

後ろの人のシートはちょっとだけよの申し訳。これじゃあ後ろの人がかわいそうだ、と相成りました。