第7話「伝説のジャガーズ 九州へ行く 2006年10月」

まずはジャガーズの成り立ちから。

ジャガーズの本格的な結成は2006年の夏、2ヶ月かけて計画準備した北海道ツーリングのときになります。2000年頃から日本海へのツーリングや、飛騨高山ツーリングなどを同じようなメンバーで走っていたことが下地になっています。メンバーはジャガーミシンに関係する者で二輪好きが集まって、「念願の北海道へ行くねん!」ということをきっかに結成されました。それで名前がジャガーズです。栄光の北海道ツーリングは2年連続で敢行し、ほぼ全道一周を果たしました。北海道のお話はまたの機会に。

宮崎のフェリーターミナルで集合、熊本経由で別府へ!

私は、愛車の「労働王1号」でみなさんよりひと足早くヨメと宮崎入りしまして、仕事を済ませました。仕事のノートパソコンやらファイルなどは荷物便でホテルから大阪へ送り返し、身軽になって、到着したフェリーのみんなと早朝の宮崎港で合流です。下の写真は大阪〜宮崎のフェリー。なかなか立派ですが、船体の補修跡が痛々しいですね。約12000トン、全長170メートルで巡航速度25ノット(時速約42キロ)全行程503キロを13時間ほどで結んでいます。

熊本経由で別府へ!

天気は快晴、単車が輝いています。このツーリングの2ヶ月前に北海道で10日間3000キロを走破した仲間ですから、手慣れたもので、全く不安感はありません。早朝から宮崎道を快走、本日の目的地、湯布院へ熊本、阿蘇周りで向かいます。宮崎道は車もほとんどなく、貸し切り状態。都城、小林と抜け、熊本に着いたのは昼前。昼食の後、阿蘇へ国道57号線を走ります。

阿蘇は絶景、草千里には馬もおります。馬●●もあるよ。

世界最大のカルデラ火山、阿蘇にきたらやはり草千里へ。烏帽子岳が見え、草原が広がります。ここにはたくさんの馬がいます。私もヨメも馬が大好きですのですぐに触ってしまいます。

ということは「●フン」も当然あります。面白いのはこの「馬●●」からキノコがはえていること、こんなものの養分を利用しているんですね。白く見えるのがキノコです。へんな写真載せるなと?えらいすんまへん。

 

1泊目は別府三泉閣、おっさん、おばはんはええ宿にとまりますねん。

ということで別府タワー(100メートル)のすぐ横の三泉閣に投宿。ライダーだけどちょっとだけええ宿に泊まります。ここの食事は豪勢で美味しかった。外観よりもホテル内部のつくりはなかなかのもの。それに場所がわかりやすい。温泉に入り、ビールで乾杯!夕食の宴はいつもツーリングの一番の楽しみ、いや、ごっつあんです。

 

ところでジャガーズには料理写真家がおります。ここに掲載した三泉閣の料理もすべて専属料理写真家の小林さんの作品です。朝食であろうが昼食であろうが、例え道ばたのソフトクリームでも食べたものはすべてカメラに収めます。食卓の料理を真上から撮りおろすそのスタイルはジャガーズ名物です。どこかで背の高い男性がたち上がって料理を上から撮っているライダーがいたら、それは小林さんです。ぜひ声をかけてあげてください。

地獄めぐりはいろいろな地獄が点在しているので、バイクや徒歩でめぼしい所を廻ります。原発の使用済み燃料プールのようなコバルトブルーが印象的な海地獄、ぼこぼこと沸騰した泥が沸き上がる泥地獄など「地獄」という名前もそれほど違和感がないような気色悪い風景です。蒸気が吹き上がる海地獄の前でなにやらしょうむないことで盛り上がるジャガーズの写真がありますが、そろいのベストの背中にはみんなジャガーズの特大の刺しゅうが入っています。目立ちまっせ。(私は暑かったので脱いでいるので不届きものであります。)

 

 

大分県関(せき)で関アジ、関サバを食ス。

この日は四国へわたります。九州は関から四国の佐田岬へフェリーでわたるのですが、この豊予海峡は海流が早く、プランクトンが豊富に流れ込むため、瀬(せ)に居着いてしまうアジ、サバの一群がいます。これが関側で面買い(つらがい)や活け締(いけじめ)などの方法でブランド化したものを「関アジ」「関サバ」と呼びます。特に関アジは豊富なプランクトンで生育の条件が良いのか、大変大きなサイズです。実物を見たらちょっとびっくりしまっせ!フェリーの予約をしてから時間待ちの間に道路沿いの食堂で関アジ、関サバを食しました。定食ですがずいぶん高価なものです。で、結論、「普通の刺身定食のほうがおいしかったなあ」との声あり。みなさん、これがほんとかどうか是非トライしてみてください。ちなみに、四国側でも全くおなじアジやサバが採れるのですが(そりゃ当たり前ですな)岬(ハナ)アジと呼ばれ、普通の値段だそうです。どんなもんなんでしょうね?永遠の謎ですね。下の写真がその定食。小林料理写真家の作です。

 

国道扱いのフェリーで四国へ。

九州の関から四国の三崎へは国道197号線の海上区間、「国道九四フェリー」でわたります。フェリーの会社の本社が佐賀関750という住所だそうですが、なかなか素敵な数字ですね。750ですもんね、バイク乗りには特別な意味があります。フェリーは片道1時間あまり、小さな船です。船上はみんなのんびりと日なたぼっこですね。行き交うフェリーとは警笛のサインを鳴らします。航路は風情があっていいものです。

 

 

松山は道後温泉でもう1泊

四国に着いてからはちょこちょこっと走って松山は道後温泉へ。本日もご馳走にありつけるよう、ちょっとええ旅館です。小林先生のお写真を拝見。お膳にはりまや橋(土佐高知じゃないけど)みたいなモノが乗っていて見るからに豪華、つぎからつぎへと料理が運ばれてきて「オトナメニュー」状態。岡本さんはこの料理でついでに焼酎を1本、平らげてしまいました。この人、ようけ飲むんですよねえ!ほんで二日酔いになれへんのですが、どないなっとるんでしょうか、肝臓君。またこの旅館の朝食ですが、ひとりひとりのお膳にお釜が乗っていて、そのお釜でひとり分のお米を焚きます。中居さんからは「ご飯の焚き上がりの時間厳守で、お食事に来てください」と強く指示されます。そういうだけあって旨いご飯でした。下の写真は朝食の善。右端の白いのが件のお釜です。

 

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今回の旅は、2006年10月に壮年ライダーのジャガーズで行った九州ツーリングの模様です。私はみんなよりひと足早く九州は宮崎入りして仕事をしておりました。その後3泊4日で6台9名が九州、四国を走り回った時の模様です。

上がジャガーズのロゴ。

たくちゃんのハンドルには北海道の想い出のマリモッコリが。

宮崎で集合、これは私、大村のハーレー「労働王1号」

阿蘇の大菩薩峠。10月ですが標高のせいもあり、めっちゃくちゃ寒かった!そしてこれがジャガーズであります。ところで小林さん奥さん、なにをメンチ切ってるの?髪の毛もオールバックになってるし。

二日目は別府 地獄めぐりでスタート。これは小林令夫人。
この人が小林さん。↓(右端)

三泉閣の料理です。豪勢であります。

岡本さん。ジャガーミシンの社長さんです。

右は林さんの令夫人。ツーリングは楽しいですね!

風力発電の巨大なプロペラが立ち並ぶ佐田岬。林さんと私と。

松山道後温泉 旅館「○○」(忘れた!)のご馳走。確か特別メニュー。

食べるのに一生懸命で無口。左端は最年少たくちゃん、岡本さんのご子息。

さあ最終日、やはり快晴、島並み街道を走って大阪へ。

林さんのローライダー、現在はウルトラです。

じゃあねー!今回の写真は小林さんの撮影、だから大村家が良く登場しています。いつも撮る側だから写真がないんですよー。

最終日はしまなみ街道快走で帰りました。ええ景色でッせ!

何が良かったのか、誰の行いが良かったのか知りませんが、このツーリングは「快晴」で、天候に恵まれました。最終日は、松山からしまなみ街道に入り、大阪まで直行です。このしまなみ街道、景色が最高です。島つたいに四国と本州を結んでいまして、瀬戸内海の島々や、海峡を走る船、きれいな海が箱庭のように眼下に広がります。以前に走った時は風が強く、結構恐ろしい思いをしたこともあります。なにしろ両側は海、それも何十メートルか下が海面です。強風の中はスリルありましたよ。今回は快晴ですから気持ち良かったと言えます。でも雨の中はこの道走りたくないですなあ。

その後の山陽道、中国道とも全員無事に事故もなく、故障もなく、明るい内に大阪に帰りつきました。

この時は岡本さんがHD デュース、小林さんがHDソフテイル ヘリテイジ、林さんがHD ローライダー、桝谷さんがBMW、たくちゃんがYAMAHAのドラッグスター、そして私がHD 労働王1号でした。2009年現在は岡本さん、小林さん、林さんがHDウルトラです。たくちゃんは多分HD デュース(とうちゃんのかな?)、で、私は相変わらず5万キロを超えたHD 労働王1号です。今年の車検は整備も含めて●0万円ほどかかりましたが、まだまだ現役、わたしとどっちが先にくたばるかの耐久レースです。

でももうちっとタイヤ安くならない?ハーレーさん。ウチはずっとタンデムだから労働王1号のRタイヤは7000キロもちません。年間9000キロ走るとして考えると、毎年必ず1回、多い年は年に二回タイヤ交換してることになりける。ホワイトリボンのタイヤのい金子は3.2万両。これを7000キロ毎に交換なれば、相当の出費となり申す。どげんかせんといかんなあ。と、いいながらどんどん走ってしまう拙者であった。

ところで何故、私のハーレーが「労働王1号」なのかを知りたい方はこちらへ。

 

では今回はここまで。次回、第8話につづく