有限会社アトムグラフィックス 工事状況公開
大工さんや左官さんの「手技」と木材保存技術で取り組んだ建築意匠の力を見てください。
 キッチン編 2 解体、床、天井、発見ダメ部分
 パウダールーム 2/04〜4/4

 キッチン 3/25〜

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3/25日、解体スタート。床、壁、天井を剥がす。

解体工事がスタートし、床、壁、天井のばらしがすんだ模様です。丸二日でばらしは終わりました。以前の構造は以下に示しましたように、ごく一般的なものでした。

壁はボード直張り/クロス仕上げの内大壁(うちおおかべ)、

天井は吊り木/野縁/石膏ボード、クロス仕上げ

床は12ミリ合板下地/13ミリフローリング

 

天井裏の空間

2枚目の写真は天井ボードをはいだところです。天井を抜くと、屋根裏に相当の空間があることがわかります。

天井裏の手抜き部分?

天井梁の矢印の部分には彫りが入っていますが、中には引きボルトがありませんでした。どんな理由でそうしたのかわかりませんが、まあ、単純に「忘れちゃった」ということでしょうか。おかげで「せい」の高い材は下部に向かって変形を起こし、ひねていました。天井をはいではじめて見つかる手抜き部分です。じつは風呂の筋交部分にも金具がなかった所、無意味な筋交がはいっているところなどいろいろな部分が見つかりました。それらは今回の施工時に修正できましたので、リフォームと言うのはダメ部分のチェックと再生といった機能があります。

床下の隠された荒工事跡

これもおかしな施工跡です。まず赤い矢印のプラ束(つか)と束石の関係を見てください。中心に乗っていませんね。ずれています。気持ちの良いものではありません。もちろん、これも大工さんが修正してくれました。もうひとつは、緑の矢印の所にびよーんとバン線が出ていますね。これは何のためのモノかと言うと、束石と木束を結んでおく根絡みのようなものです。ところが、木束を結んで絡めておくには長さがたりない。たりないから、木束をやめ、プラ束にしたのではないか?というのが今回の工務店の社長の見立てです。基礎を施行した業者が良く考えなかったというお粗末な荒工事跡ですね。別に構造上は問題ないのでしょうが、ほんとに気持ちの良いものではありませんね。

 

 

 

 

 
 

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