三頭の娘たちを相手に奮闘する「犬（いぬ）型人間」の「かあちゃん」のエッセイです。どうぞ読んでやってください。文字が小さくて読みにくかったら、ブラウザの「文字の拡大」をしてみてくださいな。
犬の話 第26話 「今日は”しんみり”としちゃう話なの」
りぼん ブルマスチフ 花も恥じらう（？）乙女 2005年1月25日生まれの当家の三女。名前は「リボンの騎士」の主人公、サファイア王女から。一日中寝ている巨大なわんこ。
うらん ラブラドールレトリバー 2000年4月16日生まれの当家長女。名前の由来はもちろん鉄腕アトムの妹ウランから。「ごはん」と言えることが特技です。（ほんとに言えるんですよ！）
ぴのこ ゴールデンレトリバー2001年12月生まれの当家次女。名前はブラックジャックのおくたんのピノコから。食に執着し、ボール探査の超能力を持つ。
2000年から2005年、我が家にはあいついで3頭のわんこが来たのよね。
どのわんこも仔犬の時はほんとにちっちゃくて、かわいくて、そんでほんとに元気で。
どのわんこも、電池で動くおもちゃみたいにとまらず、くるくると走り回っていたのを覚えています。だけど、もちろんわんこも歳をとります。一番姉のラブラドールの「うらん」はもう13歳。二番目のゴールデンの「ぴのこ」は12歳、一番末っ子のブルマスチフの 「りぼん」は7歳。ブルマスチフは平均的に寿命が短いので、充分おばあちゃんなのかな。
みんな歳をとりました。末っ子の「りぼん」の最近の寝顔をどアップでみてやってくださいな。お顔の黒いところに白い毛が混じって生えてきて、しっかりとエイジングしてるでしょ。若い頃のお顔はきれいな茶色と黒で、それは美人さんだったんだけどねえ。
つぎはお姉ちゃんたち。散歩のシーンだけど、一番歳上の「うらん」はお腹が出てきて、足が短く見えるようになり、次女の「ぴのこ」はしっぽの毛が少なくなりました。二人ともお顔の目の周りが心なしか白くなり、あきらかに老け顔。わんこの命は短いから、わたしたち人間より早く歳をとり、さきに天国に行ってしまいます。そんなことを考えるとしんみりとした気分になります。また、あっというまに過ぎ去った子供の頃の元気な姿が懐かしく、愛おしくなっちゃうのよねえ。できるだけ長い間、とうちゃんとかあちゃんと一緒に居ようね。
え？いちばん歳をとったのはかあちゃんだと？へえ、そのとおりだす。
