三頭の娘たちを相手に奮闘する「犬(いぬ)型人間」の「かあちゃん」のエッセイです。どうぞ読んでやってください。文字が小さくて読みにくかったら、ブラウザの「文字の拡大」をしてみてくださいな。

犬の話 第25話 「我が家のビオトープを訪れるかわいいヤツら」
りぼん ブルマスチフ 花も恥じらう(?)乙女 2005年1月25日生まれの当家の三女。名前は「リボンの騎士」の主人公、サファイア王女から。一日中寝ている巨大なわんこ。
うらん ラブラドールレトリバー 2000年4月16日生まれの当家長女。名前の由来はもちろん鉄腕アトムの妹ウランから。「ごはん」と言えることが特技です。(ほんとに言えるんですよ!)
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ぴのこ ゴールデンレトリバー2001年12月生まれの当家次女。名前はブラックジャックのおくたんのピノコから。食に執着し、ボール探査の超能力を持つ。

我が家の前には、とうちゃんが勝手に「ビオトープ」と呼んでいる10メートルくらいの長さの用水路があります。3年か4年前に、とうちゃんとかあちゃんは、普段着から野良着に着替え(実は普段着が野良着のようなもので長靴と軍手を加えただけ)、顔にはタオルを巻き、手にクワやシャベルを持って放置プレイ中だった用水路に挑みかかったのよ。一揆のお百姓さんのようだったわ。なにせ、笹や雑草が少しだけ溜まった水のなかからぼうぼうに生え、ヤブ蚊の巣窟になっていたもんだから、いつかこれをビオトープに変えてやろうと計画していたんです。
むちゃくちゃに生えている草や笹を抜き、底に溜まったとってもくさ〜い泥を掻い出し、シャベルで深くして新たに水を入れ、腐らない様に処理した木材で縁台や、ステップをこさえ…とにかくめっちゃ苦労してどぶ…いえいえビオトープに生まれ変わらせたのよ。
でもね、そんな放置プレイの用水路の中では、野生のメダカやドジョウが繁殖していて、ちょっとビックリ、今もこのコたちは、どぶ…じゃなくてビオトープで激しく繁殖しています。
で、このどぶトープにはいつも水があるせいで、毎年いろんなかわいいヤツが訪れます。
まずはこんなかわいいヤツ。

コドモのちゃっちゃいヘビ。このどぶトープ(とうちゃんには悪いけど、めんどくさいからどぶトープでいいわね)にはカエルがいくつもいくつも住んでいて、きっとそれを狙ってここへ来たのだわね。カラスに捕まえられないように注意するのよ。に、しても、ああ、かわいい!
次はこんなヤツ

これはたぶんオオムラサキ(日本の国蝶だぞ!)のメス。デッキテーブルの上においたトマトのジュースをお召し上がりになっております。このコは、全然ここから立ち去らないし、指を出したら乗ってくるし、ほんとにきゃわいいコでした。また来てね!
最後はほんとにステキなこんなヤツ、クールだぜ。

黒光りするステキな背中、鋭く光るその目ヂカラ、たまにしかお姿を現さないけれど、まちがいなく我が家のどぶトープの主、そう、おまえの名は「ウッシー」!まだ子供のウシガエルだけど、貫禄充分。以前には親の「オオウッシー」が居たんだけど、今はこのコに代替わり。かあちゃんにはデンゼル・ワシントンそっくしに見えちゃうわよ!キャーかっこいい!
写真がないけど他にも
・アオサギ、コサギ(ドジョウが目当て、早朝というか明け方に来ます)
・カワセミ(メダカとドジョウが目当て、素早くて撮れませ〜ん)
・トンボ各種(みんなアベックでどぶトープに産卵していきます)
お近くへ来たら我が家のどぶトープに来てみてね!
第26話へ続く