有限会社アトムグラフィックス 

事務所兼自宅をデザインのサンプルルームに!

現在,積極的に取り組んでいる建築意匠業務支援のために、


1. 事務所をデザインサンプル(ショールーム)とする
2. 木材保存技術を活用し、可能性を広げるための実大実験機能を持たせる
3. インドを主とする海外からの建築家、デザイナーとの交流、資料展示スペースを設ける
4. スタッフ増員への対応
5. コンピュータ、LAN通信の機能刷新

以上を行う計画で、2009年3月現在、着工しました。

これまで、依頼をいただいたテーマに対してデザインワークを行って参りましたが、今回は自分のためのワークです。しかし、さまざまなクライアントや工務店、建材に関わる会社の協力と、展望をもって取り組みますので、いちがいに自分のためだけとは言えない面もあると思います。

テーマの3ポイント
●外装、内装に、高耐久防蟻防腐、寸法安定化処理を施した木材を多用、これに木材保護塗料をコートすることで、新しい活用方法を具現化、特に外部への木材活用への提案ができるものとする。

●できるだけ職人の手を使った施工方法を取込み、メーカーメイドの工業化製品の採用をさける

●リフォームに対して新たな方向性を見い出す

具体的には

 システムキッチンは、デザインを工夫する事で無垢木材から大工が作る

 階段も大工がヒノキの無垢厚板を刻んで作る

 床は30@厚の杉板を貼る

 風呂はこれまでのユニットバスを止め、モルタル土間にタイル張りの在来スタイルとする。

などをポイントに新しい(古い?)考えでリフォームを行います。また、そのために必要な事として、

 施工方法にマッチするデザインを開発する事

 また寸分もゆがみ、隙間がないなどというプラスチッキーな考えを捨てる事

 補修や塗り直し、部分取り替えが効く事

 時間が経てばより風合いが出る事

 コストは抑える事

を必須項目に考えて行きました。その結果、キッチンにおいては恐らく有名メーカーのシステムキッチンより安いコストで、雰囲気のある、そして使い勝手にそん色のない、いつまでも修理の効くものが実現すると思います。また、我が家には大型犬が3頭もいて室内で同居しているのですが、これが階段を駆け上がり、床を走り回ります。その破壊力は恐ろしく、メーカー系のフローリングは表面がはがれ、階段の段板は軋みはじめています。しかし、これらは新築時が最高のクオリティで、あとは古くなって行くだけ。愛する事もできないし、最大の欠点は、塗装も鉋の欠け直しも、部分取り替えもできません。システムキッチンも同じです。フラッシュドアのプリントパターンがなくなれば、扉一枚が壊れても全部取り替えなくてはならないんです。この辺りが今回のデザインのネタとなっています。

左にスケッチを載せました。図面だけでは現場の職人さんにつたえ切れない事も、絵を描けば雰囲気まで伝わります。

 

工事は2009年2月4日から始まりました。家のすべての内・外装、庭を対象にデザイン、設計を行いましたから、工期は長期間かかる予定です。現在の見通しでは完成は2009年5月中旬頃の予定です。

 

工事状況の公開がスタートしました。こちらから

 

 

 

 

 

 

 

 

有限会社アトムグラフィックス
下はスタジオイメージです。無垢の杉厚板のフローリングと珪藻土で仕上げます。床はややラフな仕上げとなります。
二十年前から使っている薪ストーブです。あの有名なフィンランド製と同じデザインで価格は2割程度の日本の北海道製です。もちろん実用品で、これからもずっとスタジオをあたためてくれます。
外装はサイディングを廃し、しっくいと無垢杉板に寸法安定、高耐久化処理を施した腰壁です。
この階段はヒノキの無垢板で大工さんの手刻みです。修繕や補修でいつでも新品になるように設計、デザインしています。
パウダールームと下がキッチンです。どちらも杉の厚板の床、腰壁は無垢板張りです。この図面は尊敬する名建築家の方にならって絵のような感じで楽しんで描いてみました。