2003年から2006年まで「MBSハウジング 奈良」の集客企画とチラシ制作に携わっていました。 今回掲載したのはその中でも集客効果が認められ、住宅展示場のブランド形成に役立ったであろうシリーズです。
住宅展示場というものは、基本的にハウスメーカーのモデルハウスがある所です。ここにいかにして地域の住民を集客し、結果としてハウスメーカーの受注促進に寄与できたかが問われる所です。集客力のある住宅展示場は概して販売効果が期待できる住宅展示場であると言えます。問題はこの集客という求題です。来場プレゼントを豪華にし、アトラクションや芸能人を多く呼べば「集客数」は上がります。しかし、モデルハウスも見ずに、でたらめのアンケートを記入するという販売に寄与しない来場者が増えます。来場総数という分母と感心者という分子のバランスに、イベント予算と言うモノを掛け合わして考えなければなりません。
まる3年ほどこの展示場の企画に踏み込んで業務を行いました。最終成果物がここに掲載した「チラシ」ということになります。集客者の分析をすること、ハウスメーカーの営業担当者の声を聞くこと、他の展示場の情勢を調べること、来場者のナマの声を聞くこと…、かなり濃い取り組みを通じて得たものは多かったと感じています。同時に「デザイナー」の業務分担は「ここからここまで」と決めてしまうことの危険性を再認識しました。
このチラシに登場するMBSファミリーのキャラクターはその後も、展示場の顔として活躍しました。