ソーイングマシンのデザイン  JAGUAR JN3000

ジャガーブランドのこのミシンはデジタル家電にカテゴライズされる新世代のミシンです。通常のミシンとしての使用はもちろん、X軸、Y軸の動きをデジタル制御されるマシニングテーブルユニットを装着すれば、デジタル画像を布に描き出す「刺しゅうプリンター」として機能します。左のブルマスチフの「りぼん」が着ている散歩用のドッグコートは、パソコンに取込んだイラストの原画を刺しゅうプリントしたものです。

ちなみにこのモデルのブルマスチフは当社のマスコットです。

このデザインは、これまでのミシンのイメージをくつがえす斬新なものを、というクライアントの要求と、操作部分をバルジ(突出部)として操者側に突き出すことで使いやすさとこの部分のマスがもたらす安定感を加味した結果のものです。

また、容積の多いボディは、時代にあわせた使用シーンに対応した設計のマージンにも寄与しています。

 

 

販促ツールのデザイン

当社は販促ツールの開発、デザイン、製作(印刷)も行います。

この画期的なデジタル刺しゅうプリンター JN3000の販促ツールも多岐にわたってアートワークを作成しました。

カタログをはじめ、プロモーションビデオ、カートン、POP、ポスター等があります。

操作部分をバルジとしてはり出させるデザインで使いやすさと安定感に寄与しています。
デジタル家電らしく半透明カバーの下には糸切れセンサーを備えています。このあたりのラインの処理はまとめるのが難しい所です。

単体でも高性能のソーイングマシンとして存在感があるように留意しています。

ミシンのデザインは、スチレンフォームのブロックから削り出す手法でデザインしました。ここのラインはこう見えたい、ここの部分はこのくらいのボリュームが欲しい…と撫でまわすように作業を進めて行きました。機構が革新的だったからそれを表現するためにこのデザインとなったのです。

ここまで思いきったデザインをよくクライアントは採用してくれたものだと感謝しています。デザインしてから年月が経っていますが、いまだにも日本でもアメリカで販売されている息の長いデザインです。

 

上記2機種は現在アメリカのシンガーで販売されているモデルです。

有限会社アトムグラフィックス